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2022/02/04 16:30
こんにちは!
本日は『膝蓋骨脱臼に負けない身体をつくるために(後編)』です。
『膝蓋骨脱臼に負けない身体をつくるために(前編)』では、膝の弱い子が過ごしやすい
環境や一緒に暮らすために気を付けないといけない点をメインにお話しさせていただきました。
後編では、我が家のへちまが膝が外れやすいというハンデをものともしない身体に育ち、楽しく元気に長生きしてもらうために
あれこれ考え、実践している食生活をご紹介したいと思います。
楽しく元気に長生き、というのがポイントです。
病気などに罹ってしまい、薬を毎日飲ませて床で長く生きるよりも、
1日でも長く元気に走り回り、よく食べる生活を送れる方が楽しいはずです。
私は、ただ寿命が長いことよりも、少しでも健康寿命が長い方がいいという考えです。
その考えをもとに、今回は膝蓋骨脱臼を少しでも緩和させるために考えた食生活のお話ですが、
そんなハンデを背負っていても、背負っていなくても健康で元気な生活を少しでも長く送ってもらうために、食生活は非常に重要です。
高齢になってから病気になったり、苦しい思いをさせる前に愛犬の食生活に、ぜひご興味を持っていただきたく思います。
では、最後までお付き合いください。
・屈強な身体をつくるための食事
食生活から考える、膝蓋骨脱臼に負けない身体づくりのお話です。
前編でも述べましたが、膝周りの筋肉や組織をしっかりさせて、外れにくくなるように支えてあげる。
まずは、これがグレード1や2の状態の子にとっては非常に重要なご家庭でできるケアだと思います。
筋肉を発達させるため、高品質なタンパク質=新鮮なお肉をしっかり食べさせることが、まずは重要。
犬は本来肉食です。
人間との付き合いが長いため雑食化してきていますが、あれこれ食べれるというだけで、
お肉以外はうまく消化吸収できず、栄養として役立たせることが苦手です。
それは仔犬であっても、です。
なので、我が家ではちびへちまがお店で食べていたらしいドライフードを自宅に連れ帰った翌日のご飯からいきなり『K9ナチュラル』に変えました。
↑ フリーズドライ生食『K9ナチュラル』
我が子なので、そこはストイックにいきなり変えました。
あ、1食だけ混ぜたかな。
なぜそこまでしてすぐ変えたかというと、仔犬の時期が最も重要な成長期だからです。
『身体が出来上がっていくこの時期にこそ、考えられる最高のご飯をあげないと!』
という考えが私にはあったものでして。。
一日でも早く、一秒でも早く浄化したかったというか…浄化って表現は語弊があるかもですね。
とにかく少しでも早く良質なタンパク質と脂質、豊富な栄養を吸収させてあげたかったのです。
でも、仔犬のご飯を変える時は、もう少し緩やかに変えることをお勧めします。
色々なタンパク質を与えたいので、ラム/ビーフ/ベニソン(現在は終売)/チキンの4種類をローテーションしてました。
『K9ナチュラル』は原材料の90%が生肉・血・骨・内蔵(すべて新鮮)です。
犬は消化器官がまだまだ肉の消化に特化しているため、これから育つ仔犬にとっては
まさに血となり肉となり、しっかりした筋肉や骨、よく働く内臓器官に成長していきます。
つまり、それは健康な身体を維持していくための土台です。
生きるための基礎なのです。
失礼な言い方になりますが、ここを怠って、愛犬に健康に過ごして欲しいと思うのはあまりにもあつかましいのではないか、と私は思います。
この仔犬の時期にこそ、食生活を強く意識していただきたいです。
『もうこの子も年やし、そろそろいいご飯あげようかなぁと思って…何かいいのない?』
というご相談を高齢犬の飼い主様からお受けします。
そのお考えそのものは非常に素晴らしく、こちらも誠心誠意ご対応させていただきます。
ただ、理想を言うともっと早くからそのお考えを持っていただきたかった、と思います。
また、超高齢犬になると本当に食が細くなり、なかなか食べてくれません。
そうなった時に高品質な缶詰などを与えて、それでも食べなくて本当に困ったとなったら、
そこで初めて、人間が食べている調理済のご飯などを与えるくらいがいいのではないでしょうか。
若いうちから常習的におやつを与え過ぎていると、栄養も偏り、病気に負けない身体づくりは
到底不可能ですし、ましてや人間の食卓のご飯を日常的に与えていると確実に病気になります。
本当にヨボヨボになってしまって、何も食べてくれない…となった時にはケーキであろうが、
味の付いたステーキであろうが、とにかく人間が食べても美味しいと思う、柔らかくて
食べやすい何かを、最後の最後に与えてあげるのが一番幸せかと思います。
『こんなうまいもんがあったんかぁ~』
と少し元気になるでしょう。
晩年の食事こそストイックに超健康食!
じゃなくても良いかと思います。
ただ、そう思えるのも仔犬~成長期~成犬~高齢犬までを
良質な食事で育ってこれた場合であればこそ、の考え方です。
ただ、これは私の個人的な考えです。
ご了承ください。
話が逸れましたが、とにかく良質なご飯を与え続けることが必須です。
おやつも基本的には与える必要もないと思っています。
栄養が偏りますし、小型犬であれば、ご飯をあまり食べてくれなくなります。
人間の子供と同じで、お菓子の食べ過ぎで晩ご飯あまり食べないとか、絶対良くないですよね。
前編でもお話したように、小型犬にこそ膝蓋骨脱臼の子は多いです。
さらに小型犬は偏食がちです。
おやつや嗜好性を上げるためだけのトッピングだらけの食事を与え、栄養の偏った食生活を
させてしますと、無駄にグルメになります。
そうなると、膝蓋骨脱臼の緩和どころか、様々な病気を発症する引き金にもなり得ます。
そうならないためにも、若い頃からの良質な食生活は必須といえるでしょう。
兎にも角にも、可愛い愛犬には元気に長生きしてほしいものですね。
それを導くことが出来るのは飼い主様だけです。
私は後悔はしたくないので、これで病気になるんやったら仕方ない、と割り切れるくらいにできる限りのことをしようと思っています。
ぜひ皆さんも愛犬との健康生活、楽しんでください。
またしても長文でしたが、少しでもお役に立てれば幸いです。